眠れないときに聞いていた音たちと付随する空想
最近ようやく眠れるようになりました。
この夏から秋にかけて、人と話しては眠りこみ外出して用事を一つ片づけては眠りこみご飯を食べて眠りトイレに行って眠り浴室の中で眠り溺れかけ眠りから覚めてもう一度眠り、という感じのド過眠生活を送っていたにもかかわらず、冬のひと月ほどびっくりするくらい眠れませんでした。昼は眠れるのに夜全然眠れない。何があったわけでもないのに落ち込みが激しくて天井を仰いで見開いたままの目からどばどば涙を流しながらなお眠れない。睡眠薬もヨガニードラも今一つ効かない。
今思うと本格的に冬に突入したころで、日照時間の短さと寒さで完全にメンタルが逝っていたな……と思いますが冷静な分析ができるのも不眠を抜けたからだという気がする。眠れないと人間は結構簡単におかしくなるものだ。
そんな中ですが、空想癖のある私は、環境音系のASMRをヘッドホンでガンガンに流し「私は今ここにいる私ではない」と現実を空想で塗りつぶすようにして眠っていました。
またいつか眠れなくなるかもしれないときのために、聞いていたものと空想を残します。
古い洋館のベッドにいるところを想像しながら聞いていた。暖炉の火がはじける音はよいとして、時計の音が若干物々しいので怖いと感じる人もいるかもしれませんが……。DEMENTOとかCLOCK TOWERとかの、古い洋館が舞台の怖いゲームが大好きなのでその空気まで含めてよかったです。そういえば、DEMENTOは大きな柱時計のある部屋で主人公が目覚めるところから始まるのではなかったか。
こちらは時計の音と雨の音。同様に、薄暗い昼に洋館のベッドで天井を見ながらぼうっとしているところを想像しているといつの間にか寝落ちていました。そういえば洋画の主人公靴のままベッドに上がりがち問題がありますね。気になって大事な台詞を見逃したりする。
先ほどまでが洋館シリーズなのでこんどは和風建築で。庭に面した一間に布団を敷いて横たわっている気でいるといつのまにか寝落ちていました。水音というのはなんでこんなに落ち着くのかわかりませんね。
水中で大量の泡にまみれる音声。一呼吸ごと下に沈んでいくところとか、上から柱のようにふりそそぐ光とかをイメージすると割と眠れた気がします。海に潜りに行きたい。
総合すると水音、一定のリズムで刻まれる何かの音で眠れることが多い……? のか……? という感じです。深夜までの仕事で眠れないのもつらかったけど、眠る気でいるのに眠れないのもずいぶんしんどいもので、もうちょっとやっていく方法を探したいと思います。