かくりよ書房夜明け分館

服飾、文芸ほか雑記

ブログ移転のお知らせ

かくりよ書房をご愛顧くださりありがとうございます。 ブログ解説から数年経ち、自分のノリも随分変わったな、ということで、こちらのブログは残しつつ、新しいところで書いていくことにいたしました。 新ブログ、最新の記事はこちらです。骨格・パーソナル…

6割でやっている

早足かつ大股で歩数と距離を稼ぐタイプの散歩をしなくなった。 胃の容量の限界まで食べると翌日以降に響くので、まだ食べられるくらいでやめるようになった。 仕事もまったく詰め込んでいない。余白の方が多い。それでも時間単価は上げているのと、独り暮ら…

着ていくあてはないが蛇柄の服を買う

美容師さんに髪を切ってもらいながら 「2020年全然服買わなかったんですよね」 という話になった。 「分かります……新しい服、買っても誰に会いに行くわけでもないし……」 「今更気づいたんですけど人に会うために服買うみたいなの、あったんですね」 「ね! …

7ヵ月リモート講義を駆け抜けた履修生からの伝言

この春から中学・高校の教員免許を取得するために母校に戻り、教職科目のみを履修する立場で大学に所属していました。 が、大学で履修関連の書類を受け取った帰りの電車の中で緊急事態宣言が発令され、あれよあれよという間にキャンパス閉鎖、講義開始は延期…

人狼二次創作小説・人喰いの町③結審

翌日、騎士――青いマントの若者は酒場に現れませんでした。 彼は森の入り口近くで体をずたずたに引き裂かれて見つかりました。獣がいたことは間違いないあの場所で、己の身分を明かしたのです。覚悟の上であったことでしょう。3人は彼の亡骸を埋めると、酒場…

人狼二次創作小説・人喰いの町②開廷

最初に唇を開いたのは、狼の噂が囁かれるようになったころ街にやってきた、異国風の緑の衣装の男でした。彼が喋ると、微かに国境の向こうの異国の音律が混ざるのがわかりました。「……実際、誰が何者なのか、ここで告げてもらったほうがいいんだろうか」 それ…

人狼二次創作小説・人喰いの町①序

所属していたオンラインコミュニティ内で行われた『人狼』を見学し、プレイの流れに沿って書いた小説形式のリプレイです。 *** わたしにはかつて、名前がありませんでした。 わたしはことばを話すことができません。わたしが生まれた町では、ことばを話せ…

引き籠った家でしていること2020春

〇爪の甘皮を処理しやすりをかけて色を塗る 〇中学地理のやりなおし 〇家族の留守を見計らってひとりカラオケ(歌ったことない曲を中心に) 〇戯曲形式の本を借りたり買ったりしてひとり演劇(台詞はおぼえる) 〇ポップオーバーをつくる 〇カスタードクリー…

買って5日で新品のiPhone6Sが死んだ話

注意:この記事はスマートフォンや機械に関してド素人の一般人が書いています。鵜呑みにせず、自分の身に何かあった際はご自身の責任で公式や信頼できる情報源に当たってくださいますようお願い申し上げます。 ケータイ代金を安く上げたいと思ったんですよね…

意識低く低く日本史を勉強しています

今週のお題:私の勉強法 ということで、意識低く低く1年くらい日本史を勉強していたら今年のセンターで70点くらい取れた(今年は易化してたらしいという噂も聞いたのであんまり誇れないかもしれないけれども)ので、何をしていたのかメモします。 大学受験生…

なりたい顔面は未だにちょっとよくわからないけれども

昨年12月からのんびりと、服装やメイクに手を入れ続けています。 今日は化粧の話です。 何を塗るとどう顔面が変化するのかわからず、最低限の化粧品を『メイク道具同梱の取り扱い説明』を基に漫然と塗っていたのが、化粧を始めた大学入学直後~昨年の12月ま…

秋の記憶を失う、日暮れ

www.youtube.com 気が付いたら秋が終わっていました。こんばんは、未明です。 今年の一年間を振り返って、と思ったんですが、予想以上にあちこちの記憶を欠いていることがわかりました。この日記を読み返して「ああそういえばこんなこともあったっけ」と他人…

えげつない百合PVが素敵すぎる洋楽を和訳していた

消したとばかり思っていたブログが細々と生き残っていたことがわかったため、コンテンツを救い出してきた。旧ブログは消す。こちらも、権利の関係等で問題が発生した場合消します。 www.youtube.com 寄宿舎学校、厳格なしきたり、ひそかな反発、少女たちのカ…

なつがきた。

2か月更新を休んでも来てくれる人が途絶えないのがすごいところ。いらしてくださるみなさま、ありがとうございます。 たしか去年の今くらいの時期にぱったりと仕事へ行けなくなったのだと思いますが、あれから一年経ったんだなあ、すごいなあ、激動だなあ、…

算数と喧嘩したまま大学生になった

いつからできなかったんだっけ……という感じなんですが、小学校5年生くらいの頃にはもうすでに算数の授業がちんぷんかんぷんになっていた覚えがあります。図形と割合が特にダメで、私の宿題を見ながら横で父が静かに苛立っており、他人の苛立ちを感じると涙が…

ドポンコツワンウィーク

起きてびっくりした。頭が軽かったのだった。 かれこれ1週間くらい、用事のない日中はほぼ眠って過ごすようにしていた。ずっと頭は重いし目の奥が痛いしなんとなく目の前に灰色の霧がかかったような状態だった。画面を見すぎてるのかな、と思ってパソコンを…

そだちすぎだよ。

自宅には繁栄を極めている植物が二種ありひとつがホヤ・ケリイ。ハートサボテンと呼んだ方が通りがいい気がする。あの植木鉢に肉厚のハート形の葉が突き刺さるように生えているやつだ。100円ショップで1つだけ買ってきてかわいいかわいいと愛でていたはずが…

オタク歌を詠む

学校の教科書以外で短歌というものにさわったのは、この本がきっかけだった。 https://www.kadokawa.co.jp/product/200104000259/ 枡野浩一/ハッピーロンリーウォーリーソング たしか、家の近くの商業ビルの中に『ヴィレッジヴァンガード』という得体のしれ…

2018年夏のことと巣

平成最後の夏は寝て過ごしていた。 休職をもぎ取って帰ってきた実家の部屋は幼少期から弟と一間を分けて使うかたちになっていた。彼が思春期に突入する頃に私は家を出たためどうにかなっていたようなものだが、だいぶ無理のある状態だったと思う。弟は勿論現…

ちいちゃんのかげおくりとごんぎつねと涙腺

小学生の頃、居間のテレビで金曜ロードショーの『火垂るの墓』を見ていると「あっ、だめ、わたしこれ可哀想で見れない」と母がすっと寝室に消えていくのが不思議でした。燃え上がる街、ぼろぼろになったおかあさん、疎開先での居場所のなさ、やせ衰えていく…

初夏が来る前に怪談を推させろ

月一更新がデフォルトになりつつあるな。ご機嫌よう。私です。前の記事で大学への出願が終わった話を書きましたが、無事大学から履修許可の通知をいただき、教職課程科目等履修生としての勉強を始めるべく準備をしているところです。主に中学高校国語のやり…

地獄から外

*途中まで相当暗い表現があります。引きずられてしまいそうだ、と思ったら、読むのをやめて犬や猫の動画を眺めてください。 もともと、外からの評価を過剰に気にする性質でした。 「これは変だと思われるから」「嫌な顔をされるから」「誰かに話したときに…

出願がおわった話

気づいたら一か月更新なしでやんの。やーいやーい。お久しぶりです、未明です。 この一か月何をしていたかというと、教員免許を取るために大学の通信課程へ出願する手続きでひぃひぃ言っていました。 書類を埋めるのが苦手です。部屋の隅に置いてある書類が…

こたつホラー映画をしよう

怖い映画が好きです。 いわゆるお仕事映画を見ても恋愛映画を見ても「にんげん……」という感じで疲弊してしまう、かといってファンタジー青春映画とか若者のキラキラが目を灼くので直視できない(『君の名は。』よかったよ、よかったけれども)、すの入ったプ…

勝ちと負けの話 ~なぜ窓口で人は怒鳴るのか雑考~

前職はお金に関する事務の窓口担当でした。およそのお客様は穏やかにいらしてくださり、分からないところをちょっと申し訳なさそうに聞いてくださり(全然気になさらなくていいのに! と思いながらお話をさせていただいていた)、説明を終えればお礼を言って…

貴様のそれは季節性なので生き延びてください2019

おそらく来年の同時期にメンタルが死にかけているであろう自分への伝言です。 冬になり、日照時間が減り、窓が凍り、ストーブを焚き始めたときの室内気温がヒトケタでめまいを起こしている君。こういうことで苦しんでませんか。□とにかく朝起きられない□何を…

あなたの宇宙はどこから?

「宇宙」を知らなかった小学生と話す機会があった。その子は私の「宇宙、わかる? 空の上の方……」というめちゃめちゃふわふわで雑な説明に「天国ですか?」という問いを返したのだけれど、そうか、ビフォア宇宙は天国か、とも思い、神話の世界がなまなましく…

並べて見たら結構な激変だった服装の話

折角なので昨年12月半ばから始まった「自分に合う格好を追っていこう」をまとめるカテゴリ『着ること』をつくりました。2019年の目標は四季折々の圧の強い服装を揃えること。ご機嫌よう早川です。 ZARA事変(詳しくはリンク先の記事をご参照ください)…

眠れないときに聞いていた音たちと付随する空想

最近ようやく眠れるようになりました。 この夏から秋にかけて、人と話しては眠りこみ外出して用事を一つ片づけては眠りこみご飯を食べて眠りトイレに行って眠り浴室の中で眠り溺れかけ眠りから覚めてもう一度眠り、という感じのド過眠生活を送っていたにもか…

夢の中によく行く場所がありますか

こんな夢を見た。 六つになる子供を負おぶってる。たしかに自分の子である。ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰つぶれて、青坊主あおぼうずになっている。自分が御前の眼はいつ潰れたのかいと聞くと、なに昔からさと答えた。声は子供の声に相違ないが、言…