秋の記憶を失う、日暮れ
気が付いたら秋が終わっていました。こんばんは、未明です。
今年の一年間を振り返って、と思ったんですが、予想以上にあちこちの記憶を欠いていることがわかりました。この日記を読み返して「ああそういえばこんなこともあったっけ」と他人のように思い返しています。
かつての職場の上司が、「君は20代だからさ、1年だって20といくつ分の1だけど、俺なんかもう1年は人生の40分の1だからね。すごいスピードで飛び去って行くんだよ。どうしようかと思うよ」と言っていました。年齢がかかわってくるのは時の流れの体感速度だけでなく、記憶の鮮やかさも同様ではないのかしら、と思うこの頃です。
些細なことはもう何も思い出せない。大量の記憶の中に、しかも、想起も出来ないような「あんなことがあったような」亡霊のような霧の中に押し流されて消えていく。
もう少し、記録するということを大事にしてもいいのかもしれません。
記憶が鮮やかだった子供の頃より今のほうが、忘れたくない楽しいことが増えているという実感だけ、手の中に残っています。楽しい夢から醒めたあとみたい。